周囲炎のリスクがある
代表的なインプラントのリスク、周囲炎についてご紹介します。
「インプラント周囲炎」とは
皆さんはインプラント周囲炎という言葉を聞いた事があるでしょうか?
これはインプラントの周りが炎症を起こし、最悪の場合にはインプラント自体が脱落してしまう症状のことです。
インプラント治療をおこなった後のリスクとしては代表的で、かつ非常に大きなリスクといえるでしょう。
ところで、この周囲炎を起こしている原因は何だと思いますか?
実はこれ、インプラント体そのものに原因があるわけではなく、歯周病菌によって引き起こされる症状がインプラントの周りで発生した場合に起こるものなんですね。
自然の歯の周りで起こった場合に歯周病と呼ばれる症状がインプラントの周りで起こると周囲炎というふうに呼び方が変わるだけの話なんです。
要するに、これはインプラントが持つリスク・欠点というよりも「インプラントにしたところで、天然の歯が持っているリスク・欠点はなくならない」というほうが正しい見方というわけですね。
一般的な歯周病よりも重症化するケースが多いのは事実
しかし、インプラント周囲炎の場合は普通の歯周病よりも重症化するリスクが高いという欠点があるんですね。
というのも、人工物であるインプラントには神経が通っていませんから痛みを感じることがなく、ちょっとやそっと炎症を起こしたくらいじゃ気付かないんですよ。
そのせいで、目に見えて腫れてきたり、ひどくなってきて周りの自然な歯の近くに痛みを感じたりするまで放置してしまいがちになります。
周囲炎を起こさないためには
結局のところ、神経の有無によって重症化のリスクに差が出ることを除けば、普通の人がかかる歯周病と全く同じものなわけですから、歯肉を衛生的に保ちさえすれば発症することはないです。
ちなみに歯周病菌が発生する確率自体は、天然歯で9.7%・インプラントの義歯で10.6%となっており、ほとんど差はありません。ケアさえすれば誰にでも防ぐことができるはずです。
要するに、適切なブラッシングを行い、定期的に歯科医院で検診を受けているだけで、限りなく100%に近い予防が行えるということです。
逆に言えば、これだけの労力をいとわなければ一生涯にわたって自分の歯が復活したような快適さが得られるということ。
果たしてこれが大きな欠点といえるでしょうか?
適切なケアをしなければいけないのは元々生えていた自然の歯だって同じだったわけで、インプラントにした途端に負担が増えるというわけではありません。